カフェインレスコーヒーと心理学。[そらみん]
こんにちは。缶コーヒーマニアでカフェイン依存気味のそらみんです。
今回、お題スロットを回して見つけた、「コーヒー」で、思い出した研究があります。
それは、
カフェインレスコーヒーは条件刺激として働くか?
です!
1.まえがき
2015年8月29日 ~ 30 日に明星大学にて行われた日本行動分析学会でのポスター発表で、同志社大学心理学部の「福田 実奈」氏と「青山 謙二郎」氏による研究で、古典的動機づけを日常生活に応用したものなのです。
ジャンルとしては、心理学の一種。
難しそう……
2.「条件刺激」とか「古典的条件づけ」って何?
割と有名な実験 (だと思う)。
犬に対して
「ベルを鳴らす」= 「エサがもらえる」 = 「よだれを垂らす」 (式1)
を繰り返していると、
「ベルを鳴らす」 = 「よだれを垂らす」 (式2)
と、変化してしまっている。
これは、「ベルを鳴らす」と「エサがもらえる」ということを学習しているから。
この流れが「古典的条件づけ」
さらに言えば、それがモデルとなっての「シナプス可塑性」とか、「ヘッブの法則」と呼ばれる神経細胞に関わる話とかもあるんだけど、今回は省略 (明快に説明できる自信がない)。
そして、条件刺激とは。
上記のパブロフの犬を例に挙げると、(式2) の状態となってしまった犬に対して「ベルを鳴らす」行為そのもののこと。
ちなみに右式「よだれを垂らす」は、条件反射と呼ばれている反応。
3.研究の内容
今回はこの条件刺激を、ベルではなくカフェインで応用し、ヒトではどんな行動になるか研究しよう、というもの。
カフェインで認知課題の成績が向上するとの研究がある。
↓
カフェインレスコーヒーでも、効果ある?
(コーヒーを摂取することが条件刺激であると仮定)
↓
月一回以上コーヒーを飲む大学生を対象に、テスト (n=29名, SD=1.1歳)
↓
ノンカフェインコーヒーを飲ませたグループと水を飲ませたグループの二つにランダムに分け、同じテストを行わせる。
↓
性差なども考慮し、有意差があるか結果を分散分析
もしノンカフェインコーヒーであっても、条件反応があればテストの成績がよくなるはず!
4.結果
条件刺激は認められなかったよ……
たしかに、水を飲ませたグループとノンカフェインコーヒーを飲ませたグループとでは差は生じたけれども、その数値には有意差 (意味のある差) がなかった。
でも、面白いことに、
男性はノンカフェインコーヒーを飲ませたグループのほうがテストの成績がいいのに対し、女性は水を飲ませたグループのほうが成績が良い、という傾向がみられた。
5.自説
行動分析学の視点からは、ノンカフェインコーヒーでもカフェインを摂った時と同じ効果があるわけじゃないことが分かった。
私自身は、「ノンカフェインコーヒーで、カフェイン依存気味から抜けられる ?!」とちょっと期待していたからなぁ……
やっぱり、カフェイン依存は地道に抜いていくしかないみたいです orz
ではノシ
テストの詳しい内容など、今回の内容に対する詳細は以下↓
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10634564
(国会図書館のサイトへ飛びます)
サムネの画像はこちら。
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6.あとがきという名の言い訳
あくまでも心理学や行動分析学は私の専門ではないですし、かつ論文執筆者との関係はないです。どちらのお方とも会ったこともないですしおすし。
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